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“食卓のダイヤモンド”と呼ばれ、世界三大珍味のひとつとされるトリュフ。ほんの数片削るだけで、うっとりするほどの香りを放つ、存在感抜群の食材だ。今回は、ウインタートリュフよりも色みや風味がエレガントなサマートリュフに注目。食材へ深い愛情を注ぐ料理人ふたりが作るメニューは、偶然にもサマートリュフを“W使い”した逸品だ。

Melograno(メログラーノ)
サマートリュフが芳醇に香る、魅惑的なタルトタタン

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「スペシャリテ!北あかりとトリュフのタルトタタン フォンティーナチーズのソース」¥3,000。「日経レストランメニューグランプリ2015」で優勝したオリジナルメニュー。

 優美に飾られたサマートリュフの香り立つ一皿が目の前に運ばれてきたら、ぜひ出来たてを口に運んでいただきたい。トリュフと北あかりのチップスに隠れているのは、トリュフを贅沢に入れたジェラート。その下には、フライパンでこんがりとキャラメリゼしたパイ生地に、炒めた北あかりとタマネギが詰まっている。さらに、イタリア北西部のダオスタ州のヴァッレで生産されるフォンティーナチーズのソースがたっぷりと。

 塩味と甘み、温かさと冷たさ、なめらかさとパリパリな食感という対極の要素が皿の上で一体となったスペシャリテは、サマートリュフの香りも相まって、食べることに後ろめたさを抱いてしまうほど魅惑的な味わい。後日、ふと思い出してまた無性に食べたくなってしまう、そんな中毒性を感じるほど記憶に残る一皿だ。