日本の伝統文化によって醸し続けられる国酒「日本酒」。移りゆく季節やシチュエーションに沿って、毎月厳選した3本を紹介する。今月は、暑い夏でもスイスイ飲める、軽快な低アルコールの日本酒をラインアップ。

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 近年、日本酒を飲むシーンの幅を広めたいという蔵元の思いなどから、低アルコールの日本酒が増えている。一般的な日本酒のアルコール度数は15~17度ほどだが、あえてそれよりも度数を下げ、一桁のタイプも目立つようになった。なかでも今回は、軽やかでありながら日本酒らしい飲み応えのある「アルコール度数13度」の3本をセレクトする。

糸島産山田錦を精米歩合65%で仕上げる「田中六五65|13」

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「田中六五65|13」720ml オープン価格

 ボトルに書かれた2つの数字の「65」は、「田中六五」のコンセプトである精米歩合65%、「13」はアルコール度数13度を意味する。そして、「糸島の清らかな空気を胸いっぱいに吸い込んだ時の心地よさをイメージして醸造しました」というメッセージも添えられている。しっとりと舌になじみ、いつまでも飲み続けたくなるような「田中六五」らしさは健在で、香りは穏やか、お米の柔らかな旨みや甘みが心地よく広がる。余韻は軽やかだ。

 白糸酒造は、酒米の最高峰とされる山田錦の一大産地である福岡県の糸島に蔵を構え、1855年から造り続けている。「田中六五」は、8代目の田中克典さんが中心となって手掛ける酒。「田んぼの中にある酒蔵で、糸島産の山田錦のみを用いて65%精米で醸す純米酒」がポリシーだ。醸造工程のなかで「ハネ木搾り」という昔ながらの上槽の手法を守る一方、2016年には酒蔵を全面改装して最新のテクノロジーも導入している。目指す酒は“福岡の定番酒”だという。


白糸酒造
福岡県糸島市本1986
TEL:092-322-2901
http://www.shiraito.com/