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〈左〉鉄分を多く含むブラックサンドのビーチも多い。1990年の溶岩流で埋もれてしまった街の上につくられたビーチパーク「ニュー カイム ブラックサンド ビーチ」もある。〈右〉上空からは大小、新旧さまざまな亀裂が大地を這うのが見て取れる。
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 この日は規制により火口から7kmまでしかフライトが許されなかったが、そのあたりまでいくと噴煙により大気が曇り、硫黄の匂いがしてくる。真っ赤な溶岩が噴き出し、ドロドロの黒い溶岩流が巨大な生き物のようにゆっくり移動していくのが肉眼でもはっきり見て取れた。

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 溶岩は海へとゆっくり流れていき、流れ落ちたところで海水で急激に冷やされ、上空に向けて大きな水蒸気の煙を上げる。「オーシャン エントリー」といわれる現象で、海岸線沿いにいくつも続いていた。

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溶岩の間を水が流れ、渓谷が生まれたハワイ島には、数々の神話が残る谷や、100m以上の落差のある滝がたくさんある。島北部にあるワイピオ渓谷はパワースポットとしても知られている。

 溶岩、火山岩だけでなく、リゾート地域の美しいビーチや、冬には雪も降る高い山々、滝となって水が流れ落ちる急峻な渓谷など、さまざまな表情を見せるハワイ島。そしてコナ コーストではさんさんと太陽が輝いていたが、「一年中雨が降る」といわれるヒロを通り過ぎるときには突然雨が降り、乾燥地域に入る前には巨大な虹が現れる……地形も景観も気候も次々に変わるヘリコプターツアーは、ハワイ島の多様な姿を見せてくれ、数多くの噴火を経て火山と共生してきた、長い歴史を感じさせてくれる。

※ヘリコプターツアーは約2時間。風向きの変化の多いハワイ島上空は揺れることも多いため、酔いやすい人は薬を飲んでおくのがおすすめ。また暗い無地の服を着ていたほうが、機内から写真を撮るときに反射しにくいそうだ。