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こちらの大樽には3年熟成のリザーヴワインが。複雑さが出てきている。

ブノワ:(ホールに移動して)明日香さん、カーヴではシャンパーニュになる前のスティルワインを味わっていただいたので、ここからはシャンパーニュのテイスティングをしましょう!

明日香:待ってました!(笑)

ブノワ:まず1本目、この「イニシャション(Initiation)」を試してみてください。このキュヴェは、今年から初めてのリリースです。

明日香:このキュヴェを造られた理由を教えてください。

ブノワ:「イニシャション」は、先ほど一緒に見た畑のムニエとピノ・ノワールをブレンドしたものです。今まではムニエ100%の「ラ・リュー・デ・ノワイエ(La Rue des Noyers)」しか造っていなかったので、この土地のテロワールを表現した新しいキュベを造りました。2016年収穫のムニエ78%、ピノ・ノワール22%の割合で、ノン・ドザージュで仕上げています。また近々、ピノ・ノワール100%の「ローム(L’Orme)」をリリースします。将来的にはシャルドネ100%の「リモン・ブラン(Limon Blin)」も造る予定です。ご近所さんのコート・デ・ブランに挑戦するつもりです!(笑)

明日香:ブノワさんは本当に挑戦好きですね!(笑) でも、シャンパーニュの基本3品種をそれぞれ100%用いて3種類のキュヴェを造っている生産者の方を聞いたことがないので、とても興味深い試みですね!

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ドメーヌのホールに移動してテイスティング。左手前に見えるのはシレックスの土壌。

ブノワ:次に2本目、2015年のブドウを使った「ラ・リュー・デ・ノワイエ(La Rue des Noyers)」を。明日香さん、これが何かわかりますか?

明日香:まず黄色の果実が感じられますね、そしてフレッシュなライムっぽい柑橘の酸と樽からのニュアンスを感じます。でも、酸化熟成したニュアンスも2015年のヴィンテージにしては強めに感じますし、泡も若干少ないかなと。

ブノワ:実は、3週間前に開けたボトルなんです。だから、このワインからは酸化したニュアンスを感じたはずです。

明日香:え? 3週間前の抜栓ですか? 逆に3週間前に開けたわりには、泡が残っていますね。3週間も前に開けたシャンパーニュを試したのは初めてです。

ブノワ:では3本目、「ラ・リュー・デ・ノワイエ ロゼ・ド・セニエ(La Rue des Noyers Rosé de Saignée)」を。これは2015年のムニエ100%で造られた、生産本数も年間1500~1800本と少ない希少なキュヴェです。明日香さん、このロゼの色を出すのにどれくらい醸しをしていると思いますか?

明日香:かなり色合いも濃いですし、1日ほどでしょうか?

ブノワ:この年のブドウはとても豊かだったため、この色にするのには7時間しかかかっていません。昨年(2018年)のブドウはもっとよかったので、5時間ほどしかかかっていません。

明日香:そうなんですね! そこまで短いんですね。ロゼワインの醸しは数時間~2日程度なので、7時間ぐらいだともっと色合いが薄く仕上がると思ってました。ロゼを造る際のポイントはありますか?