ひと味ちがう蕎麦前に、店主と女将の故郷の酒を合わせて

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「だし巻玉子」(¥800)。食べやすいよう一人前ずつ皿に盛りつけてくれる。写真は1/2サイズ。日本酒は1合¥850~1,200。酒器は唐津天平窯の岡晋吾さんの作。

 前田さんが話す通り、お品書きを開けば目移りしてしまうほどの蕎麦前の肴が並ぶ。旬の食材を使った一品も魅力的だが、まずは蕎麦屋の定番といえる「だし巻玉子」をオーダーしていただきたい。濃厚な黄色の玉子焼きは、よく見るとプルンと半熟の層があり、職人業を感じる。蕎麦と同様の出汁を使って焼き上げており、醤油はかけずに味わうのがこちらのスタイルだ。三重から届く青さのりやちりめんじゃこ、板わさ、おかげ鯖なども日本酒が進む。

 お酒のセレクトを担当するのは、女将の前田尚美さん。「田光(たびか)」「作(ざく)」などは、店主の故郷の三重県の地酒。「ロ万(ろまん)」「会津中将(あいづちゅうじょう)」などは、自身の故郷である福島県の地酒だ。さらに東京の「屋守(おくのかみ)」など、料理との相性を考慮して厳選している。定番と季節の銘柄がおよそ20種類と豊富に揃う。料理同様、お酒の説明書きが非常に丁寧で選びやすい。ちなみに、女将さんの一押しは三重県の早川酒造が醸す「田光」で、東京では珍しい銘柄だ。

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センの一枚板のカウンター6席のほか、テーブルは8席。蕎麦湯は様々な風合いの南部鉄器で提供される。木彫りの招き猫とカウンターの眠り猫が印象的。

 「勢揃坂 蕎 ぎん清」が店を構えるのは、話題のレストランが近年急増している神宮前。建設中の国立競技場から徒歩5分ほどの場所にある。入り込んだ場所にあるため、通りすがりで入店する立地ではなく、まさに隠れ家。店の左手にある緩やかな坂は、平安末期に源義家が奥州へ出陣する際に軍勢を揃えたことから名前が付いたという「勢揃坂」で、店名に冠している。夜はアラカルトのほか、コース(¥6,000)をゆっくりと味わうのもおすすめ。2名から、2日前までに予約を。旬の蕎麦を味わいに季節ごとに訪れたくなる。

勢揃坂 蕎 ぎん清
住所:東京都渋谷区神宮前2-3-10 ヒルトップ神宮前1F
TEL:03-3479-1911
営業時間:月火木金11:45~14:00(L.O.13:30)、月~金18:00~22:00(L.O.21:00)、土18:00~21:30(L.O.21:00)
定休日:日曜、祝日、水土の昼
ホームページ::http://sobaginsei.com/
※コースのみサービス料5%

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