降り注ぐ、京都屈指の霊境の空気を全身に浴びて

 これまでパワースポットとして取り上げられてきた有名な寺社のなかには、いかにもといった仕掛けがなされ、商業的な意図さえ透けて見えてしまうところもありますが、高山寺はそうした作為的な演出を全く必要としない、まさに“オーガニック(天然)”なパワースポットと言えます。

太古の時代、私たちの祖先は自然物や現象に神が宿ると捉えていた。古からの木々が生息する境内に広がる清新な空気のなかにいると、感覚が研ぎ澄まされていく。
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 高山寺のある栂尾、槙尾(まきのお)、高雄(高尾)の三山は「三尾(さんび)」と呼ばれ、京都屈指の霊境とされてきました。高山寺で感じられる癒やしは、この山々がこれまでに刻んできた歴史が背景にあります。

しぶきをあげながら勢いよく流れている清滝川。桂川の支流で、高雄山、槙尾山、栂尾山の三尾を結んでいる。
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 高山寺のルーツは、奈良時代の774年まで遡ります。もともとは悟りや霊力を求めて修行をしていた山岳修行者のための宿坊だったようです。山中には神霊や精霊が宿ると信じられていました。
 三尾は日本仏教の神聖な地であり続け、とりわけ最奥に位置する高山寺を訪れると、世事とは無縁のピュアな霊性を、現在も維持しています。