2つめは、設備のスペックが高いこと。なかでも昨今のシェアハウスには、ハイスペックなキッチンが備わっていることが多い。ワンルームマンションの狭いキッチンと比較すれば、自炊がぐっと快適になるはずだ。

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中規模シェアハウス「FRAME house 洗足池」のキッチン。シンク2台、2口のIHコンロ2台と、十分な広さの作業スペース。レンジやトースター、炊飯器、ポットなどのキッチン家電も充実。

「3つめは、食事の時間を人と共有する楽しさがあること。シェアハウスに入居すると、自炊率がすごく上がるんですよ。料理をしたり食事をしたりするのって、一人よりも複数人でのほうがずっと楽しい。余り物を分け合うといったコミュニケーションも生まれるようです」(北川さん)

 調査をしてみたところ、シェアハウスのほうがワンルームマンションよりも1人あたりのエネルギー消費量がずっと高かったという。

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中規模シェアハウス「FRAME house 門前仲町」のダイニング。夜には、ともに食卓を囲んでくつろぐ住人たちの姿も。

「シェアハウスのいいところは、自室に入れば一人になれるけれど、ちょっとさみしいときには誰かと話したり、一緒に食事ができたりするところ」と北川さん。しかし、「だからこそ、自分に合った物件を慎重に選ばないと苦しい毎日に陥ってしまう」(北川さん)という落とし穴もある。

 たとえば、管理会社の考える生活のルールがラフすぎたり、ほかの入居者と年齢層が違いすぎたり、入居者数が多すぎて落ち着かなかったり……。大切なオフタイムを過ごす場所だからこそ、自分の価値観とのすり合わせをしっかりと行いたい。

ポイントは相性と運営会社。失敗しないシェアハウスの選び方

 最後に北川さんに、NikkeiLUXE世代がシェアハウスの物件選びをする際のコツを教えてもらった。

物件選びは、立地と賃料だけでなく“相性”も重視して

一般的な賃貸住宅のように、立地と賃料だけで物件を選ぶのはNG。必ず現地に行き、物件の雰囲気が自分の感性や価値観に合うかどうかを確認すること。入居者、管理会社によってシェアハウスの雰囲気は驚くほど異なるので、違う会社の物件を3件は比較して。入居人数やプライベート空間の設備、利用規約などもチェック必須。

賃料の目安は、賃貸と同じか少し安め

格安物件は、どうしても若い世代が集まりがち。30代後半から40代の女性の場合、今住んでいる賃貸物件とほぼ変わらない賃料の物件を選ぶと、年齢層も雰囲気もフィットしやすい。

信頼できる運営会社を選ぶ

発生したトラブルに対応するのも、自分の隣人を決めるのも運営会社。入居者への関わり方、シェアハウスの管理の仕方、管理担当者との相性まで、自分の理想と近い運営会社をしっかりと見極めよう。実際に話してみて、誠実で信頼できる会社かどうか確認を。


 ちなみに、シェアハウスは入居審査に通らないのが日常茶飯事だという。「審査が厳しいのは、むしろ誠実でいい会社の証拠」(北川さん)だから、落ち込まなくていい。

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