一人暮らしは気楽だが、孤独を感じることも。それならば、シェアハウスという選択肢はいかがだろう。集合住宅の隣人より近く、血縁ほど近くない……そんな、ほどよい距離感でつながる相手が見つかるかもしれない。入居者の7割以上が20代後半から40代の女性だといわれるシェアハウス。そのメリット、デメリット、またその選び方とは?

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シェアハウスは「プライベート空間の守られた集合住宅の一種」

 シェアハウスというと、どんなイメージが浮かぶだろうか? 低価格で住めるバストイレ共同の集合住宅、若者が固い絆を求めて集う場所、あるいはリアリティ番組のような恋の社交場……。

 2005年以来、日本人向けに情報発信を続けてきたシェアハウス専門メディア「ひつじ不動産」の北川大祐さんは「実は、どれも実際とは異なる」と話す。

 では、そもそもシェアハウスとはどんな住宅なのだろうか。

「私たちは、シェアハウスを『入居者同士の交流を育む余地のある、屋内の共用設備が提供されている住宅』と定義しています。住宅内には、個々に割り振られたプライベートな部屋と、入居者全員が使えるリビングやキッチン、バス、トイレなどの共用部があります」(北川さん)

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サステナブル・ライフスタイルがコンセプトの「SUSTIA 柿の木坂」。1970年代にドイツ人の建築家によって建てられた邸宅を改装し、情緒あるシェアハウスに。
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「クランテラス品川」の女性共用パウダールーム。バス、トイレ、洗濯機などは共用が多いが、個々の部屋にそれらが設置されたものもあれば、大浴場のような施設が付いたものもある。

 そもそもシェアハウスには「DIY型」と「事業体介在型」の2種があり、前者はいわゆる友人らとのルームシェアのイメージ。昨今、支持を得ているのは後者だ。

 事業体介在型のシェアハウスでは、すべての管理を運営会社が行っている。たとえば、入居時のルールや各部屋の家賃を決めたり、入居者の審査や募集を行ったり、調味料やトイレットペーパーなどの消耗品を補充したり、はたまた住宅設備の故障や入居者同士のトラブルに対応したり。

 第三者が間に立っているからこそ、複数人が適度な距離を保って生活できるという利点がある。