2012年から全5シリーズにわたって放送された人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子』。主演を務めた米倉涼子さんがこの秋、新たに挑むのは、正体不明でスキャンダラスな“元弁護士”。2018年10月11日スタートの新ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子』の見どころと、新境地を前にした今の意気込みについて聞いた。

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緊張よりも「今、自分が何をどう思うのか」が勝たないと

――新たな連続ドラマに挑むのは、2012年の『ドクターX~外科医・大門未知子』以来、6年ぶりです。

 『ドクターX』は結構長く続いたので、新シリーズが始まるときも、いつものメンバー、いつものリズムで「またよろしくね」っていう安心感があったんですね。それが今回は顔ぶれも何もかもガラッと変わって、「この歳になってもやっぱり緊張はするんだな」と、あらためて実感しました。

――こう言ってはなんですが……米倉さんでも緊張するんですね。

 何だと思ってるんですか、私のこと(笑)。新しい作品がスタートするときって、キャストのみなさんやスタッフのみなさん、100人近くが一堂に会すんですよ。全員もちろん気合が入ってますし、そういうエネルギーが集まる場に行くと、ちょっと押しつぶされそうな感覚になったりはします。
 その一方で、キャリアを積んでいくなかで、薄れていく緊張感もあります。25歳くらいのときに初めてドラマの仕事に挑戦したときなんて、そもそも現場に何を着ていったらいいのかとか、現場に着いたらどの部屋でメイクをするのかとか、わからないことだらけでしたから。そういう緊張は、さすがに今はないですけどね。

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――米倉さんは過去にも英語版のミュージカル『シカゴ』でブロードウェイ主演を果たすなど、常に新しいことにチャレンジしている印象があります。新たな作品に挑むときの緊張とは、いつも、どのように向き合っているのでしょうか。

 これはあくまで私の場合ですが、緊張を克服する方法はないです、たぶん。緊張したまま、いるしかない。それこそ、『シカゴ』のときなんて、ものすごい緊張なわけですよ。でも、幕が開いて、舞台にポンと出たら、もうやるしかない。緊張よりも、「今、自分が何をどう思うのか」っていう感覚が勝つようにするしかないですね。頭の中で「楽しもう」とか考えてるときは、もうダメなんです。それは、中途半端な軸にいる状態なので。

――なるほど。大事なのは、「今」に集中することなのかもしれませんね。

 そうかもしれません。心のなかで起こっていることなので、自分でもわかりませんけどね。「集中しよう!」と意識するのも、またちょっと違う気がしますし。