主人公のキャラクターを表す、ファッションにも注目を

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――『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子(たかなし しょうこ)』で演じる主人公の小鳥遊翔子は、弁護士資格を剥奪された過去をもつ“ワケあり”な女性です。とにかく自由奔放で、黒い噂も絶えない人物だそうですが、米倉さんは翔子にどんな印象を抱いていますか。

 キャラクターがとにかく面白いんですよね。フィクションの世界ではありますけど、「こんなに自由な人がいていいんだな」って。それと、仕事に対してはもちろん、自分自身にも相当自信がある人なんだと思います。
 例えば、翔子はオフィスのすぐ近くに自分の寝床を構えているんですけど、私生活が結構だらしないんですよ。でも、彼女はそんなユルい自分も全部さらけ出した状態で生きている。それってむしろ、すごいことだと思うんです。自分に自信がないとできない。私もまだ今後のストーリー展開を知らないので、彼女の人間としての本当のすごさに興味があるし、そこまでの自信をもつに至るまでに何があったのか、知りたいですね。

――『ドクターX』では米倉さんのファッションも話題になりましたが、『リーガルV』の翔子役のファッションはどのような感じになりそうですか?

 彼女の自由さだとか、だらしなさがうかがえるような、ラフな衣装でいきたいね、とはスタイリストさんと話しています。例えば、家ではシルクのキャミソールで過ごしているんだけれど、急に出かけなきゃならなくなって、とりあえずワイドパンツをはいて、キャミソールの上にジャケットをサッと羽織って、ヒールを履いて出てきちゃった、みたいな。髪も無造作だし、基本的にユルいんだけど、ジャケットや大ぶりのアクセサリーを足すことで、ちゃんとオンのスタイルになるっていう格好よさが出るのが理想かなと思ってます。

――たしかに格好いい! でも、一般の女性が真似するにはなかなかハードルが高いですね(笑)。

 ちょっとグラマラスというか、大胆というか。こういうおしゃれって、外国人のほうが似合うんですけどね。まぁ、でも、私なりに頑張ります(笑)。

どれだけ削ぎ落とすことができるか、という挑戦

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ワンピース、イヤリング/ともにスタイリスト私物

――翔子というキャラクターを演じるにあたり、特に力を入れているのはどのようなことでしょうか。

 どれだけ自分が削ぎ落とすことができるか、っていう挑戦をしたいと思っているんです。削ぎ落とすというのは、つまり、「こういうお芝居がしたい」という自分の欲求を振り払うこと。
 翔子って、周りから見ると何を考えているかわからないし、何をしでかすかもわからない、想定外のベクトルをたくさんもっている人なんですね。年齢は40代なんだけれど、常識外れで、中身は小学生なんじゃないの?っていうくらい、意外性がある。でも、気づけば周りのみんなが翔子に巻き込まれているという、不思議な魅力のもち主なんです。
 そんなキャラクターをつくり上げるには、「こう演じたい」という枠のようなものは、かえってじゃまになるのかなと。自由であることをアピールするためのお芝居ではなくて、自分が翔子として、自由でありたいなと思うんです。そこは、共演者の方々との化学反応も楽しみながら、挑戦していけたらいいですね。
 あとは、翔子って鉄子(=鉄道オタク)なので、ドラマが終わる頃には、私自身が駅弁のスペシャリストになっていたらちょっとうれしいなと(笑)。

――新たな特技が増えるといいですね(笑)。最後に、新しい作品に臨むとき、自分が過去に演じてきたものを超えなくては、というようなプレッシャーは感じますか?

 それは、そもそも超えるつもりはないんですね。まったく同じ作品を違うキャストでやることになったとしたら、多少意識するかもしれないけれど、どれも全然違う作品なので、過去の作品を超えたいっていう感覚は、ゼロに等しいです。毎回、新しい気持ちで挑んで、一つひとつの作品を完結させていくだけかなと。

――目の前のことに全力投球する。その繰り返し、ということですね。

 そのスタンスが、自分の身体にはいちばん合っているなと思います。たとえ、今登っている山の向こうに大きな山が見えていたとしても、目の前の山を登って越えるまでは、次の山には登れないですよね。仕事でも遊びでも習い事でも、目の前の目標にすべてを注ぐことが、今まで生きてきてベストなやり方だと思っています。

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