マドモアゼル シャネル、カール ラガーフェルド、そして現アーティスティック ディレクターのヴィルジニー ヴィアールとの密かな共通点。それは“本への愛”。グラン・パレを架空の図書館に設え、発表されたシャネルの2019/20年秋冬 オートクチュール コレクションは、メゾンに根ざした美学とサヴォアフェール、そして深く熱い読書愛に充ち満ちて。

黒と白でメゾンへの想いをしたためて
今季のシャネルを象徴するロング&リーンなシルエットを描いた、ハウンズトゥースのセットアップ。ベロアのシェニール糸やツイードで紡いだブレードや、輝くジュエルボタンなど、ディテールの随所に、メゾンが誇るサヴォアフェールが宿る。ちらりと裾から覗くアイボリーのライニングが、本のページの意味ある余白を想起させて。ジャケット、ノースリーブドレス、メガネ、シューズ/すべてシャネル オートクチュール
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胸に咲き誇る悦楽のプロローグ
発色鮮やかなコーラル(珊瑚)カラーのツイードジャケットを主役に。羽根飾りやカメリアを専門に手がけるアトリエ「ルマリエ」によって167時間かけて施された、4200個にも及ぶエレメントに目が釘付け。ページの重なりからインスパイアされたという幾重にも重なる立体的な花びらが、表情を可憐に彩って。ジャケット/シャネル オートクチュール
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テーラリングが物語る純然たるパリシック
ゴールドラメのきらめきが、簡潔でシックなブラックツイードに華やぎを添えるフレアコート。オフィサーカラーがストイックなムードを、また、メガネが知性あふれる眼差しをもたらして。足もとは、ホワイトタイツにパテント艶めくローファーで、ブキッシュなパリジェンヌ風を気取って。コート、メガネ、シューズ/すべてシャネル オートクチュール
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