発祥の地、日本橋・室町で「天ぷら食って、蕎麦で〆る」

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天ぷらの〆に登場する蕎麦。この日は、静岡県川根の在来種の蕎麦粉を入荷。通常は川根産をメインに栃木の益子産をブレンドしている。ゲストの来店時間を逆算して打つ。

「日本橋 蕎ノ字」の店頭の行灯には「天ぷら」と「蕎麦」、暖簾には「天ぷら食って 蕎麦で〆る」の文字。これが店のコンセプトのため、コースの〆は天丼や天茶などではなく、蕎麦が供される。蕎麦の風味を存分に感じる粗挽きの二八は、品のある喉越しがこだわり。

 また天ぷらを提供する際、天つゆではなく、30年間つぎ足している蕎麦のかえしをベースにしたつゆでいただくのも「蕎ノ字」流。厚削りの4種の鰹節を煮出して作るもので、角のない優しい味が天ぷらを引き立てる。塩は、ミネラル豊富でまろやかな堂ヶ島産を使用。

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客席はカウンター8席のみ。白木の檜づくりで、鮨店を思わせる凛とした空間だ。板場の壁に飾られた富士山と茶畑の版画は、故郷の静岡を忘れないようにという思いから。

 地元のみならず全国の食通が足を運んだ静岡県市の名店「蕎ノ字」が、東京に進出したのは2016年10月のこと。人形町の甘酒横丁から一本外れた路地裏は、情緒漂う街並みだ。鈴木さんがこの地を選んだのは、日本橋室町という場所が天ぷら蕎麦の発祥の地であるため。

 オープンすると瞬く間に話題となり、ミシュランでも星を獲得、多くの人がこぞって足を運ぶ人気店となった。ぜひ、下町情緒溢れる日本橋で職人業を感じながら、静岡の食材の魅力を存分に味わっていただきたい。

日本橋 蕎ノ字
住所:東京都中央区日本橋人形町2-22-11
営業時間:12:00~14:00、18:30~21:00
定休日:月曜、第2・3日曜(不定休あり)
ホームページ:http://www.sonoji.info/
※価格はすべて税別・サービス料5%別

Photos:Shinsuke Matsukawa Text:Yui Togawa Edit:Mizuho Yonekawa

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