日本の調味料文化を世界に広げていきたい

 岡崎さんが「Beauty Soy Sauce」の販売をはじめたのは、2012年。過去に勤務していた海外メーカーの営業職として海外に足を運ぶうち、日本に何か新しい輸出資源はないかと考えるようになったのが発端だった。

 ヒントを得たのは、フランスやイタリアでよくテーブルに並んでいるフルーツソースだ。日本の調味料ならば……と、親戚筋にあたる末廣醤油に協力を依頼し、海外でも使える新しい調味料を開発するに至った。完成までには、3年以上もの年月を必要としたという。

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「海外で行われる展示会に出展するたびに感じるのは、日本人の健康意識の低さだ」と岡崎さんは言う。海外では、「Beauty Soy Sauce』の塩分が少ないことや原料に含まれる栄養素など、ヘルシーであることが評価される。しかし日本では、原料や製法よりも価格が重視されがちだ。

「近年、良質な醤油、酢、味噌などを造る醸造元が、どんどん廃業していっています。日本の今の価値観では、古きよきものが残っていけない。今は『Beauty Soy Sauce』だけですが、ゆくゆくは販売網を生かし、味噌や酢なども取り扱っていきたいですね」

 明治から続く逸品が、新しいかたちで花開いた「Beauty Soy Sauce」。その味わいを堪能しつつ、この秋は日本の古きよき食文化に思いを馳せてみてはいかがだろう。

SOY&CO.1879
住所:東京都目黒区鷹番3-3-9
TEL:03-5708-5642
営業時間:11:00~18:30(月、水、木、金)、11:00~17:00(土)
定休日:火、日
ホームページ:https://soyandco.com/
※価格はすべて税込み

Text:Yue Arima Edit:Ayaha Yaguchi