ディスクリート・ラグジュアリーで、女性らしさを表現するアニオナ・ウーマン

 カッラさんが考える「アニオナ」の女性像は明確だ。「仕事やドレスアップする際などに自分のために買う服であり、ミニマルで、クリーンで、カッティングが美しい洗練されたスタイルを“アニオナ・ウーマン”では目指しています。ひけらかさず、うるさくなくて、控えめなラグジュアリーで、中性的ではなく、あくまでもフェミニニティ(女性らしさ)が表現できる服だと思います」。

 彼女たちの心をとらえるための戦略として、実店舗、オンラインともに存在感を高めているところだ。実店舗としては、百貨店を中心とした販路に加え、ブランドの世界観を十分に発揮できるオンリーストアにも力を入れている。「ロンドンのボンドストリートに1年間の期間限定でオープンしたポップアップストアでは、エレガントな内装で、イタリアの美しいアパートメントを再現しました。ホームコレクションまで含めて、フルラインナップとすることで、私たちが提案するライフスタイルを感じてもらいたいと思っています」。

ロンドンの期間限定ストア。服やストール、ホームコレクションまで集められ、アニオナの世界観が凝縮。

 オンラインについては6月にウェブサイトを刷新。「楽しみながら、クオリティを感じたり、ブランドの理解を深めてもらえるようにしました。単に私たちのアイテムを買うことだけではなく、素晴らしいものを身につけることの大切さを伝えていきたいと思っています」。eコマースは、米国のニーマンマーカス、サックスなど出店先の百貨店や、Mytheresa.com や STYLEBOP.comなどでは取り扱いを開始。自社ECについては、2018~19年に本格化させるという。

 ちなみに日本では、1971年からインポーターの三喜商事とロイヤルパートナーシップを結び、大切にブランドを育ててきた。「世界トップの売上高を誇るアメリカに続くドイツ、イギリスと並び、日本は特別で大切な市場です。毎年成長を続けてきていますし、将来のオポチュニティも大きいと考えています」。9月上旬にはイタリア大使館で、サイモン体制下で初めてのファッションショーを行った。“アニオナ・ウーマン”のライフシーンに合わせたトータルルックを打ち出した。今後1〜2年以内にロンドンに続き、日本に期間限定のコンセプトストアをオープンする予定だ。