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雨が降るたび、頭がズキズキしたり、気分が落ち込んだり、だるさを感じたり。これらは、天候や季節が体調に影響を及ぼす「気象病」の症状だ。ホルモン量が日々変化する女性は、男性よりも症状が出やすいという。「気象病」の原因と対策について、気象病研究者で医学博士の舟久保恵美先生に伺った。

樋口一葉も悩まされた!? 女性に多い「気象病」とは?

「うそ寒(さぶ)しと云(い)ひしも二日三日、朝来(あさより)もよほす薄墨(うすずみ)色の空模様に、頭痛持ちの天気予報相違なく、西北の風ゆふ暮(ぐれ)かけて、鵞毛(がもう)か柳絮(りゅうじょ)か、はやちらちらと降り出(い)でぬ」――これは樋口一葉の『別れ霜』にある一文だ。

 現代語訳をすると「二、三日うすら寒い日が続き、朝から薄墨色の曇り空だったので、頭痛持ちの天気予報が当たり、夕暮れ時に西北の風が吹いてきて、がちょうの毛か柳の白い綿毛かと思うような雪が、ちらちらと降ってきた」といった具合だろうか。

 注目したいのは「頭痛持ちの天気予報」。この語り手は、頭痛により朝から雪を予測していたのである。

 雨や雪の前に頭痛を感じるというのは「気象病」のよくある症状だ。気象病とは、天気や季節の変化による不調の総称で、頭痛などの症状のほか、花粉症、熱中症、冬期うつもその一つ。訴えを起こすのは、男性よりも女性が多い。

 原因は気圧や気温、湿度の変化。特に影響が大きいのは、意外にも気圧だ。梅雨をはじめとする雨の日、雪の日、台風のほか木枯らし、春一番など強い風が吹く日は気圧の変動が大きく、症状が感じられたり、悪化したりすることが多いという。

気圧の変化による気象病の症状

・頭痛

・腰痛、関節痛など体の痛み

・ぜんそく

・めまい

・耳鳴り

・ひどい眠気

・だるさ

・リウマチ、むちうち、メニエール病の症状悪化 など