コントロールが難しい気象病、どう予防する?

 最後に、気象病の予防と対策についてまとめてみよう。

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気象病の予防策

□天気予報をまめにチェックする
週間予報などをチェックして、先々の天候の変化、気温の変化を確認しておく。雨や雪が降る前、台風、気温差が激しいタイミングなどは要注意。

□薬を持ち歩く
頭痛薬、めまいの薬など、自分に合った薬がある場合は、いつ症状が出てもいいように携帯しておく。いざ気象病の症状を感じたら、我慢せずに薬を飲もう。

□症状が出そうな日は、できるだけ大きな予定を入れない
コントロール可能な範囲で、症状の出そうな日にはストレスをかけないようにする。大きな予定は調子のよさそうな日にまわし、できるだけゆっくり過ごせるよう準備しておこう。

□リラックスする習慣をつける
自律神経を安定させるため、意識的にリラックスを。特にデジタルデトックスを心がけたい。近年は、寝る間際までSNSやゲームで脳を刺激し、不眠気味になる人が多い。

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気象病の人たちに“神アプリ”と呼ばれる「頭痛ーる」を使うのも選択肢の一つ。気圧の変化が数日先まで表示され、痛みや服薬の記録もできるため、傾向と対策を練るのに便利。https://zutool.jp/

「ただし、頭痛の場合は気をつけて。頭痛にはいくつか種類があり、それぞれ対処法が異なります。また複数のタイプの頭痛を併発したり、月経時だけ異なる頭痛に悩まされたりといったパターンもあるため、安易な自己診断は危険。頭痛外来を受診してください」(舟久保先生)

 昨今の異常気象で、気象の変化は以前より大きくなっている。つまり、気象病が発症しやすい環境になってきているということだ。「気象病を感じる人は、人間が失いつつある動物的感覚の残っている人」と舟久保先生。雨の日に不調を感じたら、自分のなかの“野生”を優しくケアしたい。

舟久保恵美先生
気象病研究者・医学博士。健康気象アドバイザー。内田洋行健康保険組合保健師。
舟久保恵美先生 日本で唯一、低気圧頭痛を専門にする産業保健師として活動している。

Text:Yue Arima Edit:Ayaha Yaguchi Illustration:micca

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