――かなり難度が高そうなテーマですね。

高橋:研究員も最初は驚いていましたが、いつも肌だけではなく女性の生き方を見つめて研究領域を拡げているので共感してもらえて、共に頑張ってくれました。試行錯誤をしながら、好奇心が発動したときの脳からのメッセージ物質“ノルアドレナリン”と“オキシトシン”を、肌細胞の受容体がキャッチすると弾力因子の産生が高まる、ということを発見※1。その受容体を増やすアプローチで、好奇心を美容成分にかえて弾力を育むスキンケアに仕上げた研究員は、手前味噌ながら、よく頑張ったなと思います」

――完成した商品が届いて、いかがでした?

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大崎:「まず折り紙みたいな箱がユニークだな、と。外から見ると黒なのに開いたときにパッと青が出てくるのもいいですよね」

高橋:「箱から想像力を刺激したい、と思い。まさに箱は折り紙がインスピレーションの源です。テーマカラーは無限を表現する黒と創造を表現するターコイズです。内側には、容器を輪切りにしたり、上から見た図柄を取り入れることで叡智を結集した図鑑をイメージしました」

大崎:「説明書を読まなかったので、蓋の開け方から始まり、どうやって出すんだろう、とあれこれ考えて、最終的にダイヤルを回して美容液が出てきたときには、おっ!と達成感が」

高橋:「空気に触れにくく酸化しないように工夫されたパッケージなんです。でも、なんだろう、どうやるんだろう、と考えるプロセスも含めて楽しんでいただけたら」

大崎:「パッケージデザインもオブジェのよう。私はダイニングテーブルに置いて、これを眺めながらごはんを食べたり書き物をしたり」

高橋:「容器の真上にあるらせん状のモチーフは、銀河やヒマワリの種にも見られるフィボナッチ数列という自然界の美で、無限の可能性を表現しているんです」

大崎:「上から見たことはなかったです。いろいろなところに仕掛けがあるんですね。やっぱり洗面所に置くのはもったいない(笑)」

――実際に使われて感じたことは?

大崎:「吸いつくような肌感が気に入っています。美容液を塗ったあとに、3秒間、手で顔を包み込む使い方も、肌と肌を密着させて手の温かさを感じられていいですよね」

高橋:「私たちが意図したことをしっかり感じてくださってうれしいです。今回、弾力のある肌に触れるとさらに好奇心が湧く、という発見があったので、手が持つパワーを最大限に引き出そうと、塗って終わらない使用ステップを考えました。使い続けるほど自家発電的にエネルギーが湧いてくるイメージです。1ヵ月ぶりに会った娘さんに、お母さん整形した?と言われたという人も」

大崎:「ますます期待が(笑)。冬に近づいて、いつもなら乾燥が気になる頃なのに、そういえば肌が潤っているし、調子もいいです」

高橋:「誰もが毎日好奇心120%で生きているわけではないので、箱を開けたり、カテナリー曲線のキャップを眺めたり、肌に触れたり、いろいろな瞬間にさりげなく好奇心のスイッチが入ればいいなあ、と」

大崎:「好奇心だって肌にも貢献するんですよ、と言われて、とても感動したんです。この化粧品と日々の活動がコラボしたら最強になるんだ、と胸が震えました」

高橋:「新しいラグジュアリーのカタチとして、モノを買う、何をする、を超えて、好奇心による体験の拡がりも提案したいですね」

※1:新発見!脳メッセージ物質が、肌弾力を高めていた。

ポーラの最先端研究所、B.Aリサーチセンターは、好奇心を感じたときに発生する脳メッセージ物質「ノルアドレナリン」と「オキシトシン」が、真皮・皮下の線維芽細胞に作用し、「肌弾力因子:テネイシンX」の産生力を高めていることを発見した。
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「肌弾力因子:テネイシンX」とは、線維芽細胞が産生する糖タンパク。コラーゲン線維束の間を拡げ、空間を作り出し、バネのように働いて、内側から押し返すような弾力を生み出す。
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大崎麻子さん
1971年生まれ。コロンビア大学院で国際関係修士号を取得後、国連開発計画(UNDP)ニューヨーク本部に入局。ジェンダー・女性支援を担当し、世界各地でプロジェクトを実施。現在は、国際協力、日本国内のジェンダー/女性のエンパワーメントの専門家として活動中。関西学院大学客員教授、国際協力NGOプラン・インターナショナル・ジャパン理事など。

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