農林水産省が顕彰する「料理マスターズ」とは?

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第10回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」を受賞した料理人たち。今年度は、前列のシルバー賞3名、後列のブロンズ賞8名が受賞した。

「料理マスターズ」とは、農林水産省が平成22年度に制定した料理人顕彰制度のこと。正式名称は「農林水産省料理人顕彰制度」で、国が初めて、現役の料理人にフォーカスした制度だ。フランスの農事功労章をモデルに、日本の第一次産業の活性化に貢献している料理人を表彰することで、食を支えるシステムを強化し、食と農をつなげて地方が活性化することも目標としている。

 対象となるのは「国内の産地と連携して産地の形成や地域の活性化等に貢献する取組」「食品産業等と連携して地域食材の普及や食文化の発展に貢献する取組」「海外での日本食の普及と食品企業の海外展開の促進に貢献する取組」。これらのいずれかで、5年以上にわたり功績のあった人を顕彰している。ブロンズ賞は年間最大8人、シルバー賞は、ブロンズ賞受賞後に引き続き5年以上功績をあげた人を対象に年間最大5人。さらにゴールド賞は、シルバー賞受賞後さらに5年以上顕著な功績をあげた人を対象に年間最大3人(令和3年度より選定予定)。一度受賞して終わりではなく、最初の賞が次の賞のステップとなり、さらなる取り組みを評価することで、相互の研鑽を図る仕組みになっている。

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授与式で各受賞者に、授与証と共に渡されたブロンズ賞のメダル。「海のもの」と「山のもの」をテーマにしたロゴマークがデザインされている。

 第10回を迎える今年は11月12日に、パレスホテル東京で「料理マスターズ」受賞者の授与式が開催された。主催者の挨拶に続き、授与証とメダルが受賞者に手渡され、シルバー、ブロンズ各賞の受賞者の代表者が挨拶。授与式の後に行われた懇親会では、受賞者それぞれが思いを語った。歴代の受賞者も多数参加し、料理人たちの交流の場としても盛り上がりをみせた。

 シルバー賞の受賞者は、青森県弘前市のイタリア料理「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」笹森通彰氏、京都府京都市の日本料理「京都𠮷兆」徳岡邦夫氏、熊本県熊本市のイタリア料理「リストランテ・ミヤモト」宮本けんしん氏の計3人。

 ブロンズ賞の受賞者は、福井県福井市のフランス料理「Les Queues(レ・クゥ)」阪下幸ニ氏、京都府京都市のイタリア料理「cenci(チェンチ)」坂本 健氏、東京都渋谷区のジビエ・肉料理「ELEZO HOUSE(エレゾハウス)」佐々木章太氏、東京都港区のフランス料理「TAKAZAWA(タカザワ)」髙澤義明氏、岐阜県岐阜市の日本料理「日本料理 たか田八祥(にほんりょうり たかだはっしょう)」髙田晴之氏、富山県富山市のフランス料理「Cuisine régionale L'évo(キュイジーヌ レジョナル レヴォ)」谷口英司氏、長崎県長崎市のフランス料理「1ercru(プルミエ・クリュ)」深田伸治氏、鳥取県鳥取市の日本料理「かに吉(かによし)」山田達也氏の計8人(五十音順)。