2年間の空白を経て、ビジネスパートナーへ。

関谷 愛さん:当初は「ブランマリクロの商品を取り扱いたいです。落ち着いたら連絡します」というくぼさんの言葉は、社交辞令かな、とも思っていたんです(笑)。でも、彼女の電話番号はちゃんと携帯に登録し続けていました。それから2年ほどたったある日、くぼさんから電話がかかってきたのです。

「あの、私、2年前にお会いして……」「覚えています! 覚えています!」と。本当にびっくりして、気が高ぶりました。くぼさんも私のことがずっと気になっていたそうで、何度か電話をしようとしたそうです。2年ぶりの電話で話し込み、今度は「ブランマリクロ」のキッチンアイテムを見せてほしいと、再び会うことになったんですが、私がちょうどその2日後にNYに行くことが決まっていたので、「明後日から3週間NYなんです」と言ったら「じゃあ、今から東京に行きます!」と。本当に石川県から夜行バスで新宿に来てくれたんです、しかも朝8時に(笑)。その日は朝から2人で語り合い、2年前に展示会で話していたアイデアより2年分のお互いの経験がさらに上積みされたことも感じ、2人の関係がビジネスパートナーへと変化していきました。

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関谷さん:「ブランマリクロ」を日本で展開する際、大切にしたかったのは、トスカーナのようにゆっくりと時間が流れる空気感の中、シャビーで気の張らないインテリアや生活雑貨に触れ、女性としての毎日が楽しくなる住空間を知ってもらうことでした。商品がただ陳列してあるだけのお店では、ライフスタイルの想像力も膨らみませんから。

 またイタリアのインテリアというと、高額でそろえにくいと思われがちなのですが、もっと気軽に生活の中に取り入れてほしいという思いから、手の届きやすい価格設定にしています。そうすることで、お洒落でフェミニンな日本の女性に、ファッションのように季節ごとにインテリア小物を替えたり、空間をスタイリングする楽しさを知ってほしいと思っています。

 今後はトスカーナにある「アグリトゥーリズモ」のような宿を「ブランマリクロ」の世界観でスタイリングする提案をしたく、宿のオーナーさんを探しているところです。

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クリスマスツリーなど、シーズンごとの提案も。

40代から夢を叶えるために。

くぼさん:私たち2人の共通点は、フットワークの軽さだと思います。そして何でも「とりあえずやってみないとわからない」というポリシー。考えるより先に行動に移しているから、後から振り返ると夢が叶っていた、という感じです。とはいえ、じっくり考え込んでしまうときももちろんありますが、考えても、結局はマイナスな面ばかりが頭に浮かんでくることが多い。「でも、あれをするにはもう年齢的にアウトだ」とか「でも、資金がない」とか……。なんでも“でも”を頭につけて考えてしまう。その“でも”が積もり積もると、女性は慎重になりすぎてしまって、先に進む勇気を失うことが多いと思うんです。だから、何かをやりたいと思ったら、まず動いてみる、そして試してみることだと思います。やっていく中で見えてくるものがあれば軌道修正をすればいい。自分の人生の残り時間を考えたら、立ち止まっているひまなんてそんなにないですし(笑)。まさに思い立ったが吉日です。そして、“リスクを取らずして成長なし”──何でも成し遂げるためには、多少のリスクは付いてまわります。そこを怖がらず、年齢も一切考えずに突き進む。そして何かにつまずいたとき、“失敗”ととらえるか、“経験”ととらえるかで、その先が大きく変わると思います。

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テーブルランナー ¥3,320、クッション ¥3,300、エプロン ¥2,960など、買いやすい価格も魅力の「ブランマリクロ」。ギフト選びにも最適だ。
ブランマリクロ南青山店
住所:東京都港区南青山6-13-9 (入り口は1階道路沿い、店舗は地下1階)
営業時間:11:00~19:30(水曜日、年末年始休)
TEL:03-6805-1815
www.blancmariclo.com/jp/

Photos:Kzuyo Seki Text:Masami Yokoyama Edit:Mizuho Yonekawa