2.ペアリングで深まる、日本酒と和食の奥深いマリアージュ体験

 フヴァフェンフシの「Feeling Koi」のシェフは、取材時のちょうど半年前に日本に行ったばかりで、北海道の釧路で和食や素材について学ぶなど研究熱心。彼が生み出す創意工夫に富んだ和食メニューに、酒ソムリエの新川さんが「夢心」のペアリングを考案し、スペシャルメニューとしてゲストに提供された。

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 この日、前菜として供されたのは、モルディブ産キハダマグロを辛みのきいた味噌で和え、タコス仕立てにしたもの(上写真左)。ペアリングは「夢心」の本醸造のオンザロックで、スパイシーなメニューとのコントラストが楽しめた。次に出された握り寿司(上写真右)は、熱々の石板にのせて上からゴマ油をかけて香りを出すという遊び心あふれるひと皿。寿司としては濃厚な味わいなので、まろやかで後味がすっきりした「夢心」の純米が合わせられた。

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 メインの魚は、モルディブ産のリーフフィッシュをシイタケやトリュフのソースで(上写真左)。白身魚の繊細さを、「夢心」の純米大吟醸の軽やかでエレガントな香りが引き立てた。そしてナスのピュレを添えた和牛のグリル(上写真右)には、しっかりしたボリューム感の「夢心」の本醸造を。ぬる燗にすることでよりマイルドな味わいになり、和牛のコクのある旨(うま)みと完璧なハーモニーをみせた。

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 デザートは日本酒をきかせたスイカのムースに、抹茶アイスクリームを添えたもの。「夢心」の本醸造の緑茶割りが合わせられ、日本酒とお茶の香り高いマリアージュに驚きの声が上がった。こうして3種類の日本酒の異なる味わいを生かし、温度も計算して料理と組み合わせることで、日本人でも今まで知らなかったような日本酒の楽しみ方を体験、大盛況のディナーとなった。

3.ゲストの知的好奇心も刺激する、日本酒レクチャー

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 ディナーイベントの他にも、リゾートを訪れているゲストたちにむけたフリーの日本酒テイスティングも開催。モルディブは1島1リゾートのスタイルが基本で、長期滞在をする欧米のゲストも多いため、さまざまなイベントが島内で催されるが、この日はVIPゲストを招いて、日本酒レクチャーが行われた。

 当日は「もう3回もFeeling Koiでディナーを食べた」というドイツ人のカップルなど、和食好きも多く参加。でも「日本酒はよくわからないので、和食のときも毎回、ビールやワインをオーダーしている」とも。こうしたゲストたちへ、新川さんと東海林さんは、日本酒がどのように造られ、どういった種類があって、どのように楽しむといいかを、純米、本醸造、純米大吟醸の3種の「夢心」を実際に皆で試飲しながら、丁寧に解説。参加者は味わいのバラエティに驚くとともに質問も活発に寄せられた。夕暮れから見事な星空へと変わっていくモルディブの美しい風景とともに、ゲストには得難い体験になったにちがいない。

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