今回登場するのは…

ベルちゃん(雌猫、2歳9カ月ほど)。
雑種(捨て猫なので不明。ノルウェージャンフォレストキャットに似ている)。


「名前は“美女と野獣”のベルから命名。4つの足に全部白いソックスを履いています。“こんなに人懐っこい猫って、いるんだ!”と驚くほど、人懐っこく甘えん坊」

──家族になったきっかけは?

 3年近く前、震災ボランティアで訪れた熊本の農家に、生まれたばかりの子猫がいました。これまで動物を飼ったことはなくて、触ることすらできなかったけれど、その子猫があまりに可愛くて 「こんな子なら飼える」と思えるほどでした。聞くと「震災以降、捨て猫が増えている」という話。そこで「捨て猫が出たら知らせてほしい」とお願いしていたところ、まもなく連絡が入りました。大雨の日にお弁当屋さんの横に捨てられていたという、生まれたての子猫。

 すぐに引き取ったものの、病気をもっていて、元の家族に返した方がいいんじゃないかと、葛藤や悩みがありました。その当時、プライベートでも命とは何か、終わる命と始まる命、考えることが多く、涙してしまうこともありました。そうしたら、この小さな猫が、私の頬の涙をぺろぺろ舐めて慰めてくれたんです。「この子は病気だけど、元気に生きてる。頑張って育てよう!」と覚悟を決めました。今では病気のことを忘れるほど、元気でやんちゃな猫です。

──これまでの印象的な思い出は?

 撮影現場にも何度も連れて行っていて、外出もOKなベル。いちばんの思い出はフジロックフェスティバル。キャンドル・ジュンさんのキャンドルアートのゾーンには支援している熊本の方々も来ていたので、里帰りみたいにみんなに可愛がってもらいました。本当に誰にでも懐くし、遠くへ逃げたりもしないので、みんなの人気者になりました。

──好きな過ごし方は?

 甘えん坊なのでくっついて過ごすのが大好き。ソファに座ったらすぐに乗っかってきます。横向きで寝ていても、脇腹の上に乗ってくる(笑)。窓辺の陽だまりで撫でてほしいときは、窓辺に呼びつけて「ここで撫でて」と言ってくることも。ベランダで過ごすのも、車でお出かけするのも、お散歩も好きだけれど、ひとりで外に出て行ったりはしないので、やっぱり一緒に過ごせるならどこでも好きなのかも。

──いたずらや失敗のエピソードは?

 とにかく食いしん坊なので、お刺身のトレイをそのままゴミ箱にぽいと捨てていたら、ゴミ袋ごと破いて舐めちゃったり、ささみを茹でているときには、キッチンに飛び上がってきて、尻尾が燃えてしまったことも!

──たまらないほどラブリーな瞬間は?

 お返事ができること。「ベル」と呼んだときはもちろん、「~だよね?」と話しかければ「にゃー」と相槌を打ってくれます。

ベルちゃんのママ/秋元梢さん


モデル。2011年にエルメスの広告に日本代表のモデルとして出演。以降、モードからストリートまで幅広いジャンルのファッションシーンで、日本にとどまらず、世界的に活躍している。

Text:Yurico Yoshino Editor:Kaori Shimura