今回登場するのは…

サバ美ちゃん(雌猫、推定11歳)
雑種(保護猫)


「動物愛護団体のボランティアさんが名付けた名前を受け継ぎました。性格は“高貴な甘えん坊”。そっけないふりをして、意外と気づかい屋さんの面も。チャームポイントは、ハスキーボイス」

──家族になったきっかけは?

 ニューヨークの実家にいたころからずっと猫を飼っていたけれど、東京でひとり暮らしを始めてからは実家の猫への遠慮もあり、猫のいない生活に耐えていました。が、20代最後の1カ月を迎えた2010年の4月、眠れぬ夜いつもそうするように里親募集サイトを眺めていると、幼いころ初めて飼っていた美猫、タビちゃんにそっくりな猫を発見。その里親募集サイトに書かれていた保護までの経緯を知り、強い衝撃が。ロープで木にしばりつけられていたところをボランティアの方が見つけて助けた後、2回目に林で会ったときにはボランティアの方の声かけに駆け寄ってきたというのです。
 人間にひどい目に遭わされても人間を信じて心を開く、その尊さに感銘を受け、一生人間に裏切られることのないように守り抜きたいと決意して、動物愛護団体の譲渡会を訪れました。

──これまでの印象的な思い出は?

 初めてうちに来た日、緊張してベッドの下に隠れるかと思いきや、部屋をぐるっとパトロールしたあと、おもむろに部屋の真ん中のラグでおなかを出して、ゴロンとしたこと。肝っ玉の据わりように驚きました。
 その後も本当に野良猫だった時期があるのか疑わしいほど、仰向けで大股を開いて床に転がっています。最初から心を開きっぱなしで飛び込んできてくれたおかげで、人生の荒波の中で心身が縮こまっていた私も、いつしか全開の人になりました。

──ペットにまつわるおすすめのスポットは?

 参宮橋にある「ミグノンプラン」(http://mignonplan.com)。ペットグッズのショップ、獣医さん、愛護団体のシェルターがひとつの建物に集まったスポットです。ショップにも保護動物がいるのですが、なぜかキャラクターの濃い子たちばかりで笑えます。

サバ美ちゃんのママ/坂本美雨さん


ミュージシャン。1980年生まれ。幼いころから野良猫とたちと触れ合いながら過ごした。音楽家の両親(坂本龍一・矢野顕子)、兄、そして愛猫タビとともに渡米し、ニューヨークで10代を過ごす。16歳で音楽家としての活動を開始したかたわら、演劇、ナレーション、執筆活動なども行う。

Text:Yurico Yoshino Editor:Kaori Shimura