新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威をふるう中、ともに危機を乗り越えようと、さまざまなブランドが取り組みを開始している。寄付だけでなく、医療用オーバーオールの製造やマスクの作り方を公開するなど、グッチ、アルマーニ、プチバトーによる活動を紹介。

200万ユーロの寄付に加え、クラウドファンディングへの参加を呼びかけるグッチ

グッチなど数々のラグジュアリーブランドを擁するケリングは、新型コロナウイルス感染症で危機に瀕した中国、イタリア、フランスに対し、200万ユーロ(約2億3600万円)の寄付を行ったほか、医療従事者にむけて100万枚以上の医療用マスクと防護服を製造。

さらにグッチでは「We Are All In This Together」をスローガンに、ローマを拠点に活動するアーティストMP5が描いたイラストを掲げ、2つのクラウドファンディング キャンペーンを通じた寄付を世界中に呼びかけている。

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ひとつ目は、グッチの創設の地であるイタリアで、インテーザ・サンパオロ銀行が運営するクラウドファンディング「ForFunding」に100万ユーロの寄付を行った上、「gucci.forfunding.it 」を立ち上げ、イタリアの国家市民保護局への支援を呼びかけている。

さらに、世界保健機関(WHO)をサポートするCOVID-19連帯対応基金にも100万ユーロの寄付を行い、グッチのインスタグラム ストーリーズ(www.instagram.com/Gucci)の「寄付」機能や、COVID-19連帯対応基金のウェブサイト(https://bit.ly/3bmE5w7)を通じての寄付も広く募っている。また、7000万人以上のフォロワーを持つグッチの公式SNSアカウントを世界保健機関に提供し、健康と安全を守るための情報の拡散にも協力していくという。

アルマーニはイタリアのすべての工場で医療用オーバーオールを製造、200万ユーロを寄付

アルマーニグループは、コロナウイルスの治療の前線に立っている医療従事者ために、イタリアのすべての自社生産工場で、使い捨ての医療用オーバーオールの製造を開始した。

すでに3月上旬には、イタリアの病院や感染症対策を行っている機関に125万ユーロ(約1億4750万円)を寄付しており、さらに、コロナウイルスの感染被害が集中しているベルガモ、ピアチェンツァ、ヴェルシリアの病院には追加の寄付を実施。寄付総額は200万ユーロ(約2億3600万円)となっている。

ジョルジオ・アルマーニが医療関係者に送った励ましのコメント:

©Julian Broad
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医療スタッフの皆さまへ
全世界が認識している、この苦しい戦いや非常に大きなストレスに耐えながら、自身の職務を全うしようとするあなたたちの姿、そしてあなたたちの涙にはとても感銘を受けております。この気持ちは、私が若いころ自分の進む道を探していた時に、医療専門職に就きたいと思っていた気持ちに起因しているのだと思います。 私たちはこの現実に心を痛めています。そして、担架を担ぐ方から看護師、また一般のお医者様から専門コンサルタントまで、すべての皆さまを心から応援しています。 すべての方に私の真心を込めた気持ちをお伝えします。
ジョルジオ・アルマーニ



布マスクの手作り方法も公開、プチバトーの職人たちによるマスクのボランティア

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子ども服で知られるフランスのブランド、 PETIT BATEAU(プチバトー)のサン・ジョセフ工場では、職人たちがボランティアで、地元のテキスタイル企業と共同でマスク制作のワークショップを開催。 3月20日~23日の間に約5,000個のマスクを製作し、地域の保健庁を通じて医療現場などに配布した。さらにワークショップ以降も、週に25,000個のペースで製作を継続。普段はベビーウエアなどを生産している職人たちが、懸命にマスクを製作し続けている。

日本のプチバトーの公式ブログでは、Tシャツをリメイクする布マスクの作り方を公開中!

Edit:Mizuho Yonekawa